「このカード、少し反っているけどPSA10は取れる?」
「反りってどこまで許容されるの?」
「湿度のせいで曲がってしまったけど、もうダメ?」
PSA鑑定に出す前に、白かけと並んで多くの人が悩むのがカードの反りです。
特に日本は湿度が高く、保管環境によっては新品未使用のカードでも反ってしまうことがあります。
結論から言うと、
軽微な反りであればPSA10が取れるケースもあります。
しかし、反りの種類や程度によっては減点対象となり、PSA9以下になる可能性もあります。
本記事では、
- PSA鑑定における「反り」の扱い
- どの程度の反りまで許容されるのか
- グレード別の減点ライン
- 鑑定前のセルフチェック方法
- 反りの修正はしていいのか
まで、実践的に分かりやすく解説します。
そもそもPSA鑑定における「反り」とは?
PSA鑑定における「反り」とは、カードが本来の平面状態から湾曲・歪みが生じている状態を指します。
カードは紙と印刷層の複合素材で作られているため、湿度や温度の影響を受けやすく、環境によっては自然に反ってしまいます。
カードの反りの種類
反りにはいくつかのパターンがあります。
縦反り
カードの短辺を軸に、中央が山なりに浮く反りです。
最もよく見られるタイプで、湿度変化によって起こりやすいです。
横反り
カードの長辺方向に沿って反る状態です。
スリーブやローダーの圧迫によって起こることもあります。
波打ち反り
カード表面が波打つように歪む状態です。
湿気を強く吸った場合に発生しやすく、評価に大きく影響します。
なぜカードは反るのか?
カードが反る主な原因は以下の通りです。
- 高湿度環境での保管
- 急激な温度変化
- スリーブのみでの長期保管
- ローダーの圧迫
- 湿気を吸いやすい紙質
特に梅雨や夏場の日本の環境は、カードにとって非常に過酷です。
PSA鑑定で反りは減点対象になる?
PSA公式評価基準における反りの扱い
PSAは公式に「反り」という項目を明確に定義してはいませんが、
Surface(表面状態)および Structure(形状)評価の一部としてチェックされます。
PSA鑑定は、
- 表面
- 裏面
- エッジ
- 角
- 形状
を総合的に評価してグレードを決定します。
反りは「形状の変形」として減点対象になる可能性があります。
反りがあってもPSA10は取れるのか?
結論から言うと、
ごく軽微な反りであればPSA10が付くケースもあります。
具体的には、
- 平面に置いてもほぼ浮かない
- 横から見ないと分からない
- 指で軽く押すとすぐ戻る
といったレベルであれば、許容される可能性があります。
しかし、
- 目視で反りが分かる
- 中央が明確に浮いている
- 波打っている
こうした状態は減点対象になります。
グレード別|反りの減点ライン
PSA10の許容範囲
PSA10で許容される反りは以下のようなレベルです。
- ほぼ平面
- ガラス面に置いても浮かない
- 横から見てわずかに分かる程度
鑑定士が手に取って「ほぼ平面」と判断できる状態が基準になります。
PSA9になる反り
以下のような状態はPSA9になる可能性が高くなります。
- 平面に置くと中央がわずかに浮く
- 横から見ると反りがはっきり分かる
- 反り戻りが弱い
「軽微だが明確に反りがある」状態です。
PSA8以下になる反り
以下のような状態は大きな減点対象です。
- 明確な湾曲
- 波打ち反り
- ねじれ反り
- 触ると硬くクセが付いている
このレベルになるとPSA8以下になる可能性が高くなります。
部位別に見る反りの評価ポイント
縦反りの評価
縦反りは最も一般的な反りです。
- 中央が浮くタイプ
- 両端が浮くタイプ
どちらも評価対象になりますが、中央が大きく浮くタイプの方が減点されやすい傾向があります。
横反りの評価
横反りはエッジの歪みとセットで評価されることが多く、
- 側面の歪み
- 角の変形
が見られる場合は減点幅が大きくなります。
波打ち反りの評価
波打ち反りは湿気由来の紙質変形であり、
最も評価が厳しくなる反りのタイプです。
この場合、PSA8以下になることが多くなります。
鑑定前セルフチェック方法
PSAに出す前に、必ず反りチェックを行いましょう。
平面チェック
ガラス面や鏡の上にカードを置きます。
- 四隅が浮いていないか
- 中央が浮いていないか
を確認します。
横からの目視確認
カードを横から見て、
- 山なりになっていないか
- 歪んでいないか
をチェックします。
写真チェック
スマホで横から撮影すると、
肉眼では気づかない反りが分かることがあります。
反りの修正はしてもいい?
自然矯正はOK?
軽度な反りであれば、以下のような自然矯正は問題ありません。
- 湿度40〜50%環境で保管
- ローダーに入れて平置き
- 上から軽く重しを乗せる
数週間〜1ヶ月程度で改善することもあります。
やってはいけない修正方法
以下は絶対にやめましょう。
- ドライヤーや加熱
- 霧吹きで湿らせる
- 強い圧縮
- 折り曲げ矯正
紙質が変形し、鑑定で大幅減点されるリスクがあります。
反り以外にも見られる重要評価項目
反りだけ良くても、他の項目で減点されることもあります。
白かけ
角やエッジの摩耗は反り以上に重要です。
センタリング
枠ズレが大きいとPSA10は取れません。
表面スレ
線傷や指紋跡は大きな減点対象になります。
反りがあるカードは出すべきか?
PSA10狙いで出す判断基準
- 反りがほぼ無い
- 高額カード
- 10と9の価格差が大きい
この場合はPSA10狙いで出す価値があります。
PSA9前提で出す判断
- 軽微な反りあり
- 10は厳しそう
- 9でも十分な利益が出る
この場合はPSA9前提で戦略を立てる方が安全です。
よくある質問(FAQ)
反りは輸送中に悪化する?
湿度管理が不十分だと悪化する可能性があります。
必ず乾燥剤を同封しましょう。
PSAは反りを戻してから鑑定する?
PSA側で矯正は行いません。
到着時の状態で評価されます。
スリーブに入れて出してもいい?
提出時はPSA指定のセミリジッドケースに入れます。
スリーブのみは不可です。
まとめ|PSA鑑定の反り評価は「平面性」が基準
PSA鑑定における反り評価の基準は、
「平面性を保っているかどうか」
です。
- 平面に置いて浮かなければPSA10圏内
- 目視できる反りはPSA9
- 波打ちはPSA8以下
が目安になります。
出す前にしっかりセルフチェックを行い、カードの状態を見極めてから提出しましょう。
正しい保管と判断ができれば、あなたのカードは最大限の価値を引き出すことができます。
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